妊娠すると、多くの方が経験する「つわり」。しかし、その症状や期間は人によって大きく異なります。私は妊娠初期から出産直前まで、ほぼずっとつわりに悩まされました。今回は、その体験を記録として残し、同じように悩んでいる方の参考になればと思います。
妊娠初期:つわりで約2か月休職
妊娠がわかってすぐに始まったのは、強い吐き気と倦怠感でした。朝だけでなく一日中気持ち悪く、食事もままならず、仕事に行くことができません。医師にも「無理をせず休養を」と言われ、思い切って約2か月の休職を決断しました。
この頃は、起きている時間=気持ち悪い時間。唯一ラクになれるのは横になっているときだけで、一日のほとんどを寝て過ごしていました。
さらに、食事がほとんど取れなかったことで、妊娠初期のわずか2か月ほどで体重が7キログラム減少。体力も落ち、毎日を乗り切るのがやっとの状態でした。
安定期:少し回復するも週2〜3回欠勤
安定期に入ると、ピーク時のような吐き気は和らぎました。それでも完全にはなくならず、週に2〜3日は出勤できない日が続きます。
「安定期に入れば楽になる」という言葉を信じていた私は、この状態に戸惑いと不安を感じていました。つわりの症状が続くことで、職場にも申し訳ない気持ちが常につきまといました。
また、この時期になっても体重はほとんど増えませんでした。赤ちゃんへの影響が心配で、毎回の妊婦健診でも体重のことを気にしていました。
妊娠後期:つわりが再発
妊娠後期に入り、お腹が大きくなるとともに、また吐き気が強くなりました。少し動いただけで気持ち悪くなり、食欲も減退。「またあの初期のようなつらさが戻ってきた…」と、精神的にも落ち込みました。
この時期も体重はほとんど増えず、不安は続きました。しかし健診で確認すると、赤ちゃんの体重は順調に増えており、元気に育っていました。その事実に救われ、少し安心して日々を過ごせるようになりました。
最終的に、医師と相談して予定より早めに産休に入ることを決断。体調を優先したことで、少しずつ心も落ち着きました。
長引くつわりを経験して
つわりは人によって期間や重さが大きく異なります。私は「妊娠初期だけのもの」と思っていたため、妊娠後期まで続いたことや、体重が思うように増えなかったことは大きな不安でした。
しかし、母体の体重が増えなくても、赤ちゃんが順調に育つ場合もあります。この経験を通して感じたのは、無理せず休む勇気を持つことの大切さ。職場への罪悪感や周囲の理解不足に悩むこともありますが、母体と赤ちゃんの健康が第一です。
まとめ
- 妊娠初期から後期まで、長期間つわりが続くケースもある
- 体重が増えなくても赤ちゃんが順調に育つ場合もある
- つわりの症状や体重変化は人それぞれ
- 体調がつらいときは、休職や早めの産休も選択肢に入れることが大切
もし今、つわりで悩んでいる方がいたら、どうか自分を責めず、ゆっくり休んでほしいと思います。
コメント