妊娠が分かったとき、もちろん嬉しい気持ちでいっぱいでした。
でも、それと同時に始まったのが「つわり」との戦い。
朝起きてすぐの吐き気、通勤電車の匂い、職場では何とか気力で乗り切る日々。
正直、毎日「もう無理かもしれない」と思っていました。
そんな中、母性健康管理指導事項連絡カード(通称:母健連絡カード)を使って、正式に休職することを決めました。
この記事では、私が実際に体験したことを、正直に書きたいと思います。
つわりが始まった日常|仕事との両立がつらすぎた
妊娠発覚から1〜2週間後、急激に体調が悪くなりました。
- 朝起きてすぐ嘔吐
- 食事が取れない
- 匂いに敏感すぎて、職場の人の匂いが地獄
- デスクに座っていても常に気持ち悪い
つわりの重さには個人差があると分かっていたけど、「これは仕事どころじゃない」と心から思いました。
それでも「迷惑をかけたくない」「仕事を放り出すなんて…」「収入がなくなることが不安」という気持ちが勝って、我慢して出社していました。
医師から「無理しないで」と言われた日
ある日、妊婦健診のときに体調のことを話すと、先生にこう言われました。
「このまま無理を続けると、あなたも赤ちゃんも危ないよ。母健カード、出しますね」
正直、その時初めて「母健連絡カード」の存在を知りました。
妊婦の体調や働き方について、医師の指示を職場に正式に伝えるための制度。
会社はこれに基づいて、必要な配慮をする義務があります。
母健連絡カードで「休職」へ|職場にどう伝えたか?
カードには、こう書かれていました。
「妊娠に伴うつわりのため、一定期間の休業を要する」
このカードを職場の上司に提出するのは、正直とても勇気がいりました。
でも、予想外に上司も理解を示してくれて、
「そういう制度があるんだね。無理しないで。しっかり休んでください」
と温かい言葉をかけてもらいました。
制度があるだけでなく、「カードに書かれている=医師の正式な判断」というのが、上司の理解を得やすかったポイントだと思います。
休職中の心境|罪悪感もあったけど…
仕事から離れた初日は、「ホッとした」と同時に「申し訳ない」という気持ちもありました。
けれど、日が経つごとに、体も心も明らかにラクになっていきました。
- 吐き気が少しずつおさまる
- 頭が働くようになり、前向きに考えられるように
- 赤ちゃんのことを安心して考えられる
今思えば、「ちゃんと休んでよかった」と心から思っています。
母健連絡カードを使って感じたこと
「つわりくらいで休んでいいのかな…」と思っていた私。
でも、母健カードがあったからこそ、「医師の指示だから」と自信を持って休むことができました。
この制度は、妊婦自身が守られるために用意された正当な権利です。
もっと早く知っていれば、無理をしすぎることもなかったかもしれません。
また、母健カードは診断書の代わりになるため、休職扱いとなり、傷病手当金を後日いただくこともできました。
有休を使い切ってしまうことが不安だったため、つわりでの休職期間中は欠勤にしてもらい、後日傷病手当金の申請をしました。
約2ヶ月間、休職させていただきました。
同じように悩んでいる方へ
・つわりで働くのがつらい
・でも周りに相談しづらい
・「甘えなんじゃないか」と思ってしまう
そんなあなたに伝えたいです。
「つわりで休むのは、甘えじゃない」
「母健カードは、あなたと赤ちゃんを守るツールです」
無理して倒れてしまうより、勇気を出して休む方が、ずっと立派な決断です。
つらいときは、自分の体と赤ちゃんの声に耳を傾けてくださいね。
おわりに
私のつわりと休職の体験が今つらい中にいる誰かの助けになれば嬉しいです。
母健連絡カードのことも、もっと多くの人に知ってもらえたらと思います。
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